剣盾シングルS22 ザシアンランド 最高レート2040 最終レート1948

こんにちはむかぽけです。剣盾の最高レート更新できたのと通話窓の友達がみんな書いてたので書きました。あと、この時はこんなことを考えてたんだなって思い返すために詳しめに書きました。

パーティ画像

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成績

最高レート 2040くらい 92位 ※10月1日午前3時半ごろ
最終レート 1948 435位
 

コンセプト

蜻蛉返りで火力の高いポケモンを展開し相手の選出を崩しザシアンを通す。
特定の構築に対してはファイヤーとランドロスを使って詰め切る。
 

構築経緯

この環境においてザシアンがトップメタであることは疑いようがなかったので、ザシアン入りに対してどう戦うのかを考えるところからスタートした。
前シーズンの構築記事を一通り読んだところ、ザシアンと戦う方法としてヌオーやウインディなどを突破できなくする、ザシアンを削って上から縛る、ザシアンのSを下げて上から殴って倒すの3種類に分けられると考えた。
1番戦いやすそうなのがザシアンを削って上から縛ることだと思ったので、それをベースに考えることにした。まずスカーフイベルタルやムゲンダイナを試したが、前者はザシアンをイカサマ圏内に入れるラインが相当高い上にイカサマが裏に圧力をかけられない点が弱いと感じ、後者はザシアンに抜かされている可能性があるので断念した。ヒヒダルマカイオーガなどのザシアンを削らずともワンパンできるポケモンもいるが、こだわりスカーフを持つ必要があり択を生みすぎて安定しづらいと考えた。
色々試している中で、相手のザシアンに対してゴツゴツメットダメージを2回入れて何かの技で縛る動きをベースにするのが良いと思い、相手のザシアンの上を取れる可能性が高いザシアン、黒バドレックスのどちらかを選ぶことにした。ザシアンを試していた時に初手のザシアンミラーで遅い方が剣の舞を押すことはできず、こちらの剣の舞を考慮すると引くことも難しいので巨獣斬を押されやすいという点に気がついた。なので初手で早いザシアンから先にゴツメ枠に引くことで、「ゴツメダメージ2回+こちらのザシアンの巨獣斬で相手のザシアンを縛る」もしくは、「相手のザシアンが引いて対面操作技から有利対面を作る」のどちらかが決まりやすいと考え陽気ザシアン+ゴツメ持ちポケモンを軸に構築を組み始めた。
 
 

個別解説

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ザシアン@くちたけん
陽気 / ふとうのけん
167-222-136-x-135-220
巨獣斬 / じゃれつく / 炎の牙/ 剣の舞
調整
A:+3じゃれつくが命中した時特化サンダーが急所率込みで70%で落ちる
S:ザシアンよりできるだけ早いザシアンを使うために最速
 
環境のザシアンに最速は少ないと感じ、また最悪でも同速勝負にできることから「最速ザシアンはザシアンより早いポケモン」と考えて採用した。また、前述した立ち回りと最速であるためにザシアンがザシアンの巨獣斬を受けることは無いと判断し、AS特化で採用した。
技は一致技の巨獣斬、じゃれつくは確定として他のポケモンで負荷をかけづらいナットレイギルガルドに強くなれる炎の牙、有利対面で積むことでサンダーに触る回数を減らす可能性を高められ、相手のザシアンやムゲンダイナをワンパンできるようになる剣の舞を選択した。
ザシアンの強みは他の禁止伝説とは違い積み技やこだわりアイテムを持たなくても素早さと火力を両立できることで、構築だったり立ち回りの自由度がとても高いことだと感じた。
 

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腕白 / 威嚇
196-166-156-x-100-111
地震 / 岩石封じ / ビルドアップ / 蜻蛉返り
調整
HB:特化
 
ザシアンの巨獣斬を高確率で2回耐えること、相手のランドロス地震の一貫を切れること、ザシアンに対して地震で縛りつつ蜻蛉返りで有利対面を作れることが強いと感じHBゴツメランドロスを採用した。また、vs黒バドレックスにおいてファイヤー対策枠の電気技の一貫を切ることも必要だった。
技は採用理由から地震と蜻蛉返りは確定で、岩石封じは飛行に対する打点として便利そうだったので採用した。ビルドアップはネクロズマ入り構築の選出で多かったネクロズマ+ランドロス+水枠に対して ネクロズマ+ランドロスを詰めるために採用した。
 

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カプ・レヒレ@こだわり眼鏡
控え目 / ミストメイカ
149-x-135-161-150-134
波乗り / ムーンフォース / リフレクター / トリック
調整
S:意地マンムー抜き+1
C:特化
H:余り
 
ザシアン+ランドロスで対処が難しいマンムーヒヒダルマカバルドンあたりに強い水タイプを採用しようと考えており、その中でザシアンを状態異常から守ることが出来るカプ・レヒレを採用した。持ち物はランドロスの蜻蛉返りから着地した時に裏に負荷をかけやすいこだわり眼鏡にした。
技は一致技の波乗り、ムーンフォースは確定で残りは暇な時に使ったら強そうなリフレクターと受け構築に対して使えるトリックを採用した。マンムーに対してトリックからリフレクターが決まったら強そうだったけど決まることはなかった。反省点として、カバノラゴンに対してどちらでこだわるか悩んだのでこだわり眼鏡以外の持ち物を検討したり、カイオーガ軸が辛い反面カバルドンとはそんなに当たらなかったので水ロトムを採用することも考えた方がよかった。
 

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ガラルファイヤー@突撃チョッキ
控え目 / 逆上
187-94-111-165-146-122
燃え上がる怒り / エアスラッシュ / 不意打ち / 蜻蛉返り
調整
S:4振りサンダー抜き
C:11n
HBD:余り
 
黒バドレックスに対して後出しが出来そうなポケモンの中で対面操作技を覚えることで有利サイクルを回すことが出来、バドレックスを出されない選出をされたとしても腐りにくく、体力が少しでも残っていれば不意打ちでバドレックスに勝つことが出来る点を評価してガラルファイヤーを採用した。調整についてバドレックスを一撃で倒すAを確保するかSを上げるかで悩んだが、無傷のバドレックスとアストラルビットで縛られたHPのファイヤーが場に残る状況はほとんどなかったのでSを優先した。バドレックスと組まれているゴツメ枠(ランドロス、サンダー)より素早さを高めたことで拾えた試合がとても多く非常に強かった。
技は黒バドレックスへの打点となる燃え上がる怒りと不意打ち、ウーラオスやゴリランダーに対して撃つエアスラッシュ、対面操作技の蜻蛉返りで完成されていた。反省点としては、ファイヤーはとても強かったがバドレックス入り以外に出すことがとても少なかったので、他の構築にも出していけそうなポリゴン2を採用することも考えた方がよかった。
 

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ドラパルト@こだわりハチマキ
意地っ張り / クリアボディ
175-188-95-108-95-184
逆鱗 / ドラゴンアロー / 鬼火 / 蜻蛉返り
調整
A:逆鱗で無振りカイオーガを15/16の高乱数一発 HB特化ムゲンダイナを12/16の高乱数一発
HD:臆病カイオーガの冷凍ビームを確定耐え
S:控え目ムゲンダイナ抜き
参考にした記事
 
カイオーガ入りとムゲンダイナ入りの受けループに対して強いポケモンとして採用した。ムゲンダイナがCS振りのアタッカーに見える構築には出さなかったので素早さを落として火力と耐久に回す調整で全く問題なかった。
CSカイオーガとHBムゲンダイナをワンパンする逆鱗と行動を縛られないドラゴンアロー、様子見や削りのできる蜻蛉返りは確定として、最後の技は全く使わなかったのでとても悩んだが鬼火にしていたらルギアに1回マッチングして勝てたので良かった。今考えなおすとゴーストダイブネクロズマ入りに強そうなのでゴーストダイブでよかった。
 

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ヒードラン@パワフルハーブ
穏やか / もらいび
195-x-126-150-144-128
調整
HD:C特化眼鏡カプレヒレの波乗り13/16耐え
S:意地ウオノラゴン抜き
参考にした動画
 
ザシアンをコピーしたメタモンに勝てる、ウルガモスに強い、受けループに対して強いの3点を兼ね備えていることから採用した。調整については、当初身代わり+竜の波動でカバノラゴンにも強くしようと思って使っていた名残でS128であるが、ファイヤーと同じくサンダーとランドロスを抜いていたおかげで勝てる試合が非常に多かったためS振りのまま使用した。
技は相手をキャッチできるマグスト、ムゲンダイナに対して確実に勝つための大地の力+挑発、マグストをヌオーなどの水タイプで受けに来る選出を破壊できるソーラービームで採用した。ソーラービームがパチンコ技に見えるが引き際にマグマストームが当たると確定演出になるので普通に強かった。ネクロズマ入りに対して、ネクロドラン対面を作って後出しされるレヒレをマグスト+ソラビ+定数2回で落としてネクロランドをランドのビルドアップで詰め切る立ち回りにおいて非常に強かった。
余談 TNソードのヤドランをソラビで落としたらTwitterにさらされていたので念のため主人公の服を変えた。

選出

共通事項
火力が高いが耐久が低いポケモンが多く、ランドロスの蜻蛉返りを使い有利対面を作り圧力をかけていく構築なので、初手のポケモン+初手のポケモンが不利対面の時引き先になれる組み合わせを選出段階で考えることが大切。
 
vsザシアン やや有利

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相手のザシアンをゴツメ2回+巨獣斬で落とせるので、何とかして2回触らせることを意識する。
初手はザシアンがメインで、ザシアンミラーしたときはランドロスに引いて蜻蛉返りから有利対面を作って戦っていく。マンムーヒヒダルマのようなランドロスでは受けにくいポケモンがいる場合はカプ・レヒレを初手に出すことが多かった。メタモンがいる場合や相手の取り巻きによってはヒードランを出していた。
 
vsムゲンダイナ
受けループ 有利

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ヌオーを崩してザシアンを通す展開を考える。相手の選出はムゲンダイナ+ヌオー+ドラパを受けるミミッキュやはがねタイプorヒードランを受けるラッキーなどの2パターンがありえるが、ドラパルトとヒードランを両方受けきることが難しいのでどちらかでヌオーを崩せる。
 
アタッカーダイナ 有利

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ザシアンがムゲンダイナより早いので、かなり有利。
相手の選出がムゲンダイナ+ランドロス+何か(水タイプであることが多い)であることが多い。そのため、相手がザシアンにランドロスを後投げしてきたときに地震を受けるためのランドロスを選出することが体感多かった。ザシアンがムゲンダイナと水タイプの両方に対して強いので何度かランドロスを後出しされるうちにザシアンでランドロスを倒しきり勝てる。
 
vs黒バドレックス 有利

f:id:mukapoke:20211002084018p:plain+2体(ランドロス+カプ・レヒレが多かった)

黒バドにガラルファイヤー投げて蜻蛉返りして、カプ・コケコにランドロスを後投げして蜻蛉返りしてたら大体勝てる。鉢巻水ラオスに後出しできるポケモンがいないので取り巻き次第だが初手はカプ・レヒレかザシアンから入ることが多かった。
 
vsネクロズマ 五分

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相手の選出はレヒレ+ネクロ+ランドであることがほとんどだったのでそれを前提として、ザシアンでネクロズマを釣ったりしてうまく体力を残した状態のヒードランネクロズマの対面を作る。
ドランでネクロにマグスト→レヒレ後投げされてキャッチ→マグスト+定数+ソラビ+定数でレヒレを落とす。その後相手のネクロズマ+ランドロスをビルドランドで詰め切って勝ち。
この動き以外でネクロズマに勝つ方法がないので、カプ・レヒレマグマストームを外したりネクロズマ地震を持っていた場合は勝てないがそもそも不利な禁止伝説であることと地震の採用率が低そうだったので割り切った。
 

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メタモン入りの場合相手の選出はメタモンサンダーカイオーガが多かった。
カイオーガ初手の場合は鉢巻逆鱗が受からないので大体勝てる。メタモン初手の場合はドラゴンアロー読みザシアン引きか、蜻蛉読みドラゴンアローで突っ張るか択。決まったら勝ち。サンダー初手の場合は麻痺しないように祈る。
メタモンなしの場合も選出は同じだが立ち回りが異なる。ポリゴン2がいる場合が多く、カイオーガ+サンダー+ポリゴン2とかで選出されることが多かった。その時はカイオーガに蜻蛉を撃ちポリゴンに引かれたらヒードランを出して、カイオーガへの引きに対してドラパルトを釣りだしすることで受からなくなるのでどれかを倒して裏で何とかする。オーガがスカーフだと勝てないので諦めていた。
 
vsゼルネアス、イベルタルorホウオウ入り受けループ 不利
勝てない。ヒードランがゼルネアスの起点なのでヒードランとゼルネアスの対面を作らないようにしなければならないが、ウルガモスメタモンがいるとヒードランの選出を強要される上に盤面に残ってしまうため勝てなかった。
イベルタルループとかホウオウループはムゲンダイナと違って自身がドラパルトやザシアンに強いので勝つことが難しかった。ファイヤー対策枠を出されることが少なかったのでファイヤーを巧み挑発にしようと思っていた時期もあったがマッチングする回数が少なかったので当たったら仕方ないと割り切った。
 
今シーズンはザシアン、ムゲンダイナ、カイオーガ、黒バドレックス、ネクロズマを中心として色んな禁止伝説が均等にいたシーズンだったと思います。その中で、ザシアン、カイオーガネクロズマに対して不安定ながらも半分くらいは勝てて、黒バドレックスとムゲンダイナをお得意様にできたのが良かったです。
 
最後に
今シーズンは自分なりに色々と考えて、満足できる結果になったので良かったです。勝ち負け以前に考え方・取り組み方はよかったと思います。
欲をいえば、最高レートからあともう1回勝てば最終2桁に残れそうだったのでその試合に勝ちたかったです。
10月は忙しそうなのでやれるかわかりませんが、やれたら今度こそ最終2桁に残れるように頑張りたいです。
読んでくれてありがとうございました。
 
スペシャルサンクス
同じ構築を使ってフィードバックをくれたあまぽ
アドバイスをくれたしざよさん
ガラルファイヤーなどポケモンの案をくれたり、最終日一緒に通話してくれたしざよメンシのみんな